現在、日本国内ではアルツハイマー型認知症の患者さんは100万人以上いると言われていますが、アルツハイマー型認知症治療薬の製品化計画に遅れが出ているようです。この病気の根本的な原因が、まだはっきり判っていない為に、臨床試験などで有効性を証明するのが難しいとのこと。
現在、日本で唯一効能が認められているのは、「アリセプト(エーザイ)」ですが、現状では軽中度のアルツハイマー型認知症の進行を遅らせる効果はあるものの、根本的な治療薬ではありません。また、急性腎不全を併発する恐れのある横紋筋融解症になったとみられる副作用の報告もあり、投与には安全性に留意することが必要との発表が厚生労働省からも出されています。
より治療効果の高い薬の開発も、各社が進めており、主なところでは、エクセロン(ノバルティスファーマ/小野薬品工業)、ガランタミン(ヤンセンファーマ)、メマンチン(第一製薬)、T−588(富山化学工業)、エパデール(持田製薬)などがあります。しかし、これらはアメリカでは発売されているが、日本国内では有効性の検証が不十分とされていたり、開発遅れや中断、中止になったりで、アルツハイマー型認知症の治療薬は、前途多難と言わざるを得ません。
アルツハイマー病の治療薬は日本国内だけでも数千億規模の大型市場に成長するとの予測もあります。確かに認知症の患者さんは現状でも多いですし、さらに増加するとも言われています。また、若年認知症(若年性認知症)も年々増加しており、非常に深刻な状況です。
製薬メーカーや研究している方々には、頑張って根本原因や治療薬、治療法の開発に力をいれてもらいたいものですが、それを期待して待つよりも、まずは個々人が認知症予防、脳の老化予防を心掛け、実践していきたいものですね。
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2006年02月11日

