冬になると乾燥肌に悩む人も多いのではないでしょうか。手や足にかゆみを感じて、皮膚が乾燥してカサカサになったり、ひどい人になると、夜眠れないほどかゆさを感じる人もいます。
皮膚の一番外側を表皮と言いますが、この表皮の中でも一番外にあるのが、
角質層です。通常は、角質細胞間に「
セラミド」や「
天然保湿因子(NMF)」と呼ばれる成分が水分と結合して、肌の潤いを保ちます。また、角質層を
皮脂の膜が覆ってくれることで、肌中の水分の蒸発を防いでくれています。
皮脂とは、皮膚を覆い、体内の水分の蒸発を防ぎ、角質層の水分を一定に保つ働きをする「油の膜」のようなものですが、これは男性ホルモンの作用で分泌されます。しかし、高齢者、および女性も25歳を過ぎてくると男性ホルモンが徐々に減少しますので、
皮脂の量もそれに伴い減少します。これに加え、高齢者は皮膚全体に比べて角質層の割合が増えることで、表皮からの水分補給が追いつかなくなります。また女性は、お化粧をするために乾燥しやすくなります。
乾燥肌を防ぐために日常の生活で気をつけることはいくつかあります。
まず、角質層自体を傷めないためにも、お風呂で身体を洗う時にはナイロン製のタオルなど刺激が強いもので洗うのは避けたほうが無難です。一番の理想は手を使って洗うのがいいのですが、そこまでしなくても、せめて綿の素材のタオルで
身体を優しく洗って上げて下さい。
また、身体や手足を洗うと、水分の蒸発を防ぐ役割をしてくれる皮脂が落ちてしまいますので、洗い物などの水仕事をする時も、ゴム手袋をすることをおすすめします。
入浴後は、当然、身体は湿っていますが、
冬は意外なスピードで肌の乾燥は進みます。20分もおいていたら入浴前よりも肌自体は乾燥してしまうと言いますので、保湿剤などは、風呂上り早々に塗らないといけません。
また、部屋自体の湿度管理も大切です。インフルエンザなどのウイルス対策としても必要ですが、加湿器などで部屋を十分加湿してあげると良いと思います。また加湿器がない場合は、タオルを熱々のお湯で濡らして干しておくだけでも随分と違います。特に寝る直前に、タオルを熱湯で濡らして干しておくと、肌にも、鼻や喉にも良いので是非試してみて下さい。
女性の方には、
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posted by わくわく先生 at 16:57
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身体の健康